[第2回] 全国自治体イクボス調査実施中!

【イキマネコラムvol.21】女性の仕事に対するモチベーションは男性と違う

[公開日] [最終更新日]2020/04/09

『イキマネ』とは、女性が「イキイキ」「活きる」マネジメントのこと。
組織の中で女性本来の良さが発揮できるマネジメントを目指すこの手法について、主婦力プロデューサーであり、株式会社オフィスat 専務取締役の阿部博美氏による連載記事を配信します。
(※)このコラムでは、イクボスを推進するプロジェクトメンバーによる寄稿記事を配信しています(記事一覧)。

 




男女の仕事観で、最も大きく違うのは「昇進に対する意識」ではないでしょうか。

こちらのグラフは、20代の一般社員に「今の会社でどこまで昇進したいか」を聞いた調査結果です。男女の昇進に対する意識のあまりの違いに驚くことと思います。

【イキマネコラムvol.21】女性の仕事に対するモチベーションは男性と違う
ここで「やっぱり女性社員はやる気がないんだな」と考えるのは少々お待ちください。その「昇進こそが是である」という考え方が、そもそも違うのです。彼女たちのモチベーションは別のところにあります。


女性は、周囲との競争に勝つということよりも、仕事を通して自分自身の成長ができるといった「自己成長」や、自分が属するチームに役立てるという「チーム貢献」を重要視する傾向が強く、上の調査でもどれも6割を超えています。

女性たちのモチベーションを上げるには、昇進というご褒美よりも、「自己成長」や「チーム貢献」に対して正しく評価することが必要なことがお分かりいただけますでしょうか。

また、単に昇進に対する興味がないというよりも、昇進のルールが勝負に偏っていることに、割り切れない思いを抱いているのが本音だと思われます。

 

結婚や出産など、自分の力だけではコントロールできないライフイベントとの兼ね合いを常に考えている女性にとって、男性と同等に働くことを求められ(内容ではなく時間)、男性と同等に競争して昇進を目指すという今の会社のレースに、どうしても乗り切れずモチベーションを保てない女性が多くいます。

🔗参照:【イキマネコラムvol.19】評価レースから戦力外通告されたと感じる女性の嘆き

 

女性たちがイキイキと働くには、時間によらない成果を正しく評価することが重要です。また、個人の成績だけでなく、チームへの貢献や顧客からの評価を取り入れるなど、AとBとの間の勝ち負けだけではない視点を入れていく必要があります。

🔗参照:【イキマネコラムvol.11】売上の数値目標を立てない方が売上が上がる!?

 

このように多様な価値観を取り入れることによって、女性たちのモチベーションが上がり成果も上がり出すと、会社の風土が変わっていきます。そして、実はこれまでのレースからは振り落とされていた男性たちの中からも、息を吹き返す人たちが出てくるかもしれません。

 

👉今回のPOINT

1. 女性の昇進意欲が低いのは、ヤル気がないのではなく評価レースのルールに乗れないだけ
2. 仕事へのモチベーションの多くは「自己成長」や「チームへの貢献」
3. 評価の視点を「勝負」だけに偏らせず多様な視点を盛り込む

 

 

このコラムでは、組織の中で起きがちなミスコミュニケーションを軸に、様々なポイントやコツをお伝えします。ぜひ違いを知って、新しい視点を楽しんでみてください。

そして、女性たちが存分に能力を発揮でき頼もしい戦力となることで、力強い組織となるためのサポートとなればと思います。

 




<阿部博美・プロフィール>

阿部博美
株式会社オフィスat 専務取締役/主婦力プロデューサー。産業カウンセラー、キャリアコンサルタント。

自称「女ゴコロ翻訳家」。男女の本能からくる意識や行動の違いを、様々な具体的場面に落とし込み、お互いの理解を深め相乗効果を上げることを目指す。企業活動の中では、女性客の本音を翻訳しマーケティング設計に繋げ、組織の中では、お互いの強みを活かし合える風土づくりに繋げている。
現在、女性目線を専門とするマーケティング会社を経営。商品やサービスについてはもちろん、近年は採用ブランディングや女性活躍推進の相談を多く受けている。それらの中で、女性社員や外部の主婦など、女性チームをマネジメントする場も多い。新卒から15年間携わった人材派遣業界での女性マネジメントや、派遣先企業と派遣スタッフとの間での翻訳経験が非常に役立っている。