[結果発表] 第二回イクボス充実度アンケート調査

【イキマネコラムvol.45】西野カナ『トリセツ』の歌詞に見る女性マネジメントの極意

[公開日] [最終更新日]2021/06/10

『イキマネ』とは、女性が「イキイキ」「活きる」マネジメントのこと。
組織の中で女性本来の良さが発揮できるマネジメントを目指すこの手法について、ハピレボプロデューサーであり、株式会社オフィスat 専務取締役の阿部博美氏による連載記事を配信します。
(※)このコラムでは、イクボスを推進するプロジェクトメンバーによる寄稿記事を配信しています(記事一覧)。

 




先日ラジオから流れてきた歌をボンヤリ聞いているとき、これぞ「イキマネ」だなぁと感心したのでした。恋人のトリセツですが、オンナゴコロですから女性社員にも通ずるところが満載です。

急に不機嫌になることがあります
理由を聞いても答えないくせに
放っとくと怒ります
いつもごめんね
でもそんな時は懲りずに
とことん付き合ってあげましょう

定期的に褒めると長持ちします
爪がキレイとか
小さな変化にも気づいてあげましょう
ちゃんと見ていて
でも太ったとか
余計なことは気付かなくていいからね

意外と一輪の花にもキュンとします
なんでも無い日の
ちょっとしたプレゼントが効果的です
センスは大事
でも短くても下手でも
手紙が一番嬉しいものよ

 

「急に不機嫌になる」

1ヵ月のうち3分の1はホルモンバランスが崩れる女性たち。特に若いうちは自分の体との付き合い方に慣れておらず、ホルモンに振り回されてしまいます。そのことを頭に入れて温かく見守っていただけると助かります。そして傾聴することが大事。聞いてもらえるだけでいい場合がほとんどで、解決に突き進む必要はありません。

「定期的に褒める」

なんでもいいのです。「グラフ作成が上手くなったな」「先月より早く出来上がったな」など小さなことでOKなんです。見ているからこその小さなことが、見守ってくれているという安心感に繋がります。
まさに「100本のバラより毎日1本のバラ」ですね。

「誠実さが一番」

見た目を気にする女性たちですが、本質のところはやっぱり誠実さです。カッコつけた発言やその場しのぎのアドバイスは、ずっと覚えていてその後の仕事に障ります。肩書よりも人間性を重んじる女性たちは、上司の態度を日頃からジッと観察していると心得ておいてください。

 

ちなみに、西野カナは歌詞を作るとき、実はマーケティングの手法を使っているのだとか。多くの女性たちからアンケートを取り、そのリサーチ結果を基にして歌詞を書き上げているというのです。ですから前述の歌詞の内容は、西野カナの主観ではなく、多くの女性たちの気持ちを代弁したものなんです。

恋人目線から部下目線へと置き換えてみると、オンナゴコロがよくわかりますね。

 

👉今回のPOINT

1. 恋人の「トリセツ」は部下のマネジメントにも有効
2. 100本のバラより毎日1本のバラ
3. 上司を見ている部分は、肩書より人間性

 

 

このコラムでは、組織の中で起きがちなミスコミュニケーションを軸に、様々なポイントやコツをお伝えします。ぜひ違いを知って、新しい視点を楽しんでみてください。

そして、女性たちが存分に能力を発揮でき頼もしい戦力となることで、力強い組織となるためのサポートとなればと思います。

 




<阿部博美・プロフィール>

阿部博美
株式会社オフィスat 専務取締役/ハピレボプロデューサー。産業カウンセラー、キャリアコンサルタント。

自称「女ゴコロ翻訳家」。男女の本能からくる意識や行動の違いを、様々な具体的場面に落とし込み、お互いの理解を深め相乗効果を上げることを目指す。企業活動の中では、女性客の本音を翻訳しマーケティング設計に繋げ、組織の中では、お互いの強みを活かし合える風土づくりに繋げている。
現在、女性目線を専門とするマーケティング会社を経営。商品やサービスについてはもちろん、近年は採用ブランディングや女性活躍推進の相談を多く受けている。それらの中で、女性社員や外部の主婦など、女性チームをマネジメントする場も多い。新卒から15年間携わった人材派遣業界での女性マネジメントや、派遣先企業と派遣スタッフとの間での翻訳経験が非常に役立っている。