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【イキマネコラムvol.2】「女性にもっと活躍してほしい」経営者のホンネと働く女性の実情

[公開日] [最終更新日]2020/04/09

「女性にもっと活躍してほしい」経営者のホンネと働く女性の実情

『イキマネ』とは、女性が「イキイキ」「活きる」マネジメントのこと。
組織の中で女性本来の良さが発揮できるマネジメントを目指すこの手法について、主婦力プロデューサーであり、株式会社オフィスat 専務取締役の阿部博美氏による連載記事を配信します。
(※)このコラムでは、イクボスを推進するプロジェクトメンバーによる寄稿記事を配信しています(記事一覧)。

 




ある経営者の方から、こんなご相談を受けました。

「男性社員は『仕事頑張ります!』と突き進むけれど、女性社員はどうしても『プライベートも大事にしたいんです』と煮え切らない。女性ももっと活躍してほしいのに」

 

お気持ち分かります。

男性と同じようにチャンスを与えるから、もっとバリバリやってくれ!というのが経営者のホンネでしょう。でも、女性はそんなに単純には行きません。その理由が何なのかを理解してください。

 

理由は大きく2つあります。

ひとつはキャリアコースの違い、もうひとつは『ハッタリ率』の違いです。

 

男性のキャリアコースはシンプルです。仕事をするかしないかの二つに一つ。

ところが女性には8つもコースがあります。仕事をするかしないかだけではなく、結婚出産して仕事をし続けるのか、結婚出産でいったん退職するのかなど。

しかも、どのコースにするか自分の意思だけでは決められず、家族の事情で変わらざるを得ないことも多々あります。例えば夫の転勤や親の介護など。

さらには、結婚・出産というけど、いったい子どもはできるのか?という問題も大きくのしかかります。今や不妊治療のカップルは5組に1組で起きています。

 

そんな中、女性たちは、どうするのか、どうしたいのかということを常に突き付けられていて、特に20代から30代は、不安にゆらゆら揺れているのです。

「仕事に邁進します!」と、そんなに単純に言い切れないのが実情です。

「女性にもっと活躍してほしい」経営者のホンネと働く女性の実情
 

しかも、女性はリスク型・不安症なのでハッタリが言えません。

先のことは分からなくて当然だから、今はとりあえず脇に置いておいて「仕事頑張ります!」と言っておけばいいのに、と思うのですが、ウソを言いたくないのです。

女性の方が男性に比べて、自分の実力を低く見積もる傾向があります。統計をとったわけではありませんが、私の経験上、女性は8割以上の自信が持てないと「できます」と言わず、男性は5割でも「できます」と答える人が多いと感じます。

 

そして女性は「仕事に邁進します!」と発言した後のことを心配します。

「もし、すぐに結婚相手が現れて辞めることになったらどうしよう」などと、まだ彼氏もいないのに考えるのです。リスクを負わないように先回りして、ウソのない当たり障りのないところに身を置きがちです。

 

それではどうすればいいかというと、不安を払しょくしてあげればいいのです。

あまり先の心配せずに今頑張れと、背中を押してあげてください。そしてどのキャリアコースになっても、その選択を応援すると言ってあげてください。

見守ってくれる存在があれば、女性たちはフルに頑張れます。頼れる安心感が何よりも大事なんです。

 

一見めんどくさそうですが、入り口で一度手をかけてあげれば、彼女たちは驚くほど業務に邁進します。

その後は見守っているだけでほとんど手がかかりません。簡単にスタートした男性たちが、本当にサボらずにやり遂げるのか、途中も監視しておかなければならないことを考えれば、総力は結局は同じです。

「女性にもっと活躍してほしい」経営者のホンネと働く女性の実情
 

もうひとつ、とても大事なことがあります。

応援すると言った以上、彼女が選択したキャリアコースが何であれ、しっかり見守ってサポートしてあげてください。

決して「この忙しい時になんで妊娠するんだ」なんて言ってはいけません。

こういうことが長い年月積み重なって、女性がチャレンジしにくい社会を作ってしまっているんだということも、しっかり認識してください。

 

このコラムでは、組織の中で起きがちなミスコミュニケーションを軸に、様々なポイントやコツをお伝えします。ぜひ違いを知って、新しい視点を楽しんでみてください。

そして、女性たちが存分に能力を発揮でき頼もしい戦力となることで、力強い組織となるためのサポートとなればと思います。

 




<阿部博美・プロフィール>

阿部博美
株式会社オフィスat 専務取締役/主婦力プロデューサー。産業カウンセラー、キャリアコンサルタント。

自称「女ゴコロ翻訳家」。男女の本能からくる意識や行動の違いを、様々な具体的場面に落とし込み、お互いの理解を深め相乗効果を上げることを目指す。企業活動の中では、女性客の本音を翻訳しマーケティング設計に繋げ、組織の中では、お互いの強みを活かし合える風土づくりに繋げている。
現在、女性目線を専門とするマーケティング会社を経営。商品やサービスについてはもちろん、近年は採用ブランディングや女性活躍推進の相談を多く受けている。それらの中で、女性社員や外部の主婦など、女性チームをマネジメントする場も多い。新卒から15年間携わった人材派遣業界での女性マネジメントや、派遣先企業と派遣スタッフとの間での翻訳経験が非常に役立っている。