[結果発表] 第二回イクボス充実度アンケート調査

【報告】九州イクボスフォーラム開催しました!

[公開日] [最終更新日]2017/04/24

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3月13日(金)、JR博多シティ内会議室にて、「九州イクボスフォーラム 」を開催しました。会場内は立ち見も出るほどの大盛況ぶり。おおいに盛り上がったフォーラムの様子をレポートとして一部再現します。
 

【第一部】トークセッション

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地元九州大学をはじめ、複数の大学の学生が、「イマドキの学生が求める働き方とライフスタイル」というテーマで本音で語りあいました。
 
◆最初に学生の自己紹介と将来に対して思うところを各自発表。

「現在大学三年生、外資系IT会社を志望。これからはグローバルに活躍したい」
「将来研究者になりたい。ただ時間が不規則な職業だとよく聞く。育児もしたいしなんとかしたい」
「自分は子ども大好き。将来は育児をしながら仕事をしたい」
「いずれ家庭を持ちたい。子ども持つのは責任あること。妻と協力していきたい。両立が難しいのではないか」
「両親が好きでかつては共働きだった。そんな両親を尊敬している。自分も誇りに思えるように。仕事と家庭、どちらも大切に」
「現在父親と二人で会社経営。大企業に負けたくない。社会にメッセージ与えられるような存在になりたい」
 
◆その後、学生と参加企業、FJ安藤氏をもまきこんでディスカッションが行われました。以下一部抜粋。

「頼もしいですね。当社では両立支援制度は充実している。育休の取得者は増えてきた。あとは使う人が、それをどう活用して人生設計をするのか。うまく制度を使っていくのが大事だと思う」(企業)

「自分が会社に望むものがあれば、それは自分でつくるもの。そう思うなら一緒に頑張ろうとおもう。風土は会社がつくるのか、従業員がつくるのか。どちらがよいのかそれを今日勉強しに来た。(学生は育休の取得しやすさなどを求めているが会社からみてどうかという質問に対して)」(企業)

「働くとは、ライフのなかにワークがあるという考え。会社のなかで働くことはストレスを抱えること。引け目がある。働きたい一方で子育てもしたい。産む前に頑張ろうと考えている友人はいる。産む前までにどこまで会社で頑張れるか」(学生)

「とにかく不安だ。企業情報はネットでしかわからない。今回のようなリアルな場は貴重。学生と企業の互いの歩み寄りをしていきたい。会社としての収益と家庭の両立しないといけない。『何が幸せか?』の定義によって、意味合いが変わってくる。そのあたりを企業には、最初から考慮いただきたい」(学生)

「多くの企業と話をするなかで、女性活躍を望んでいないボスもいる。いわゆるポスト争いで、男性だと序列が決まっている。これに女性が入ると序列が崩れる。優秀な女性社員がモラルハラスメントで精神的に病んでしまい辞職するというケースも。そんなことが起こっているのも事実として受け止めてほしい」(FJ代表安藤)


【第二部】パネルディスカッション

休憩をはさんで第二部がスタート。まずはファザーリング・ジャパンの安藤代表が話題提供を行いました。以下一部抜粋。

◎FJ安藤より話題提供

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「講演、セミナー後のアンケートで「うちのボスをなんとかしてほしい」という声。イクボスとは社員のライフを応援しながら、利益を出し、ボスみずからも人生を楽しむ、そんなボスがあこがれの対象となってくるのではないか。

女性活躍とイクメンとイクボスは三点セット』である。どうしたらイクボスになれるか?と聴かれるので、僕らはイクボス十ヶ条を作成した」

「学生は会社は選べるが、上司は選べない。イクボスがいる会社に優秀な人材が集まってくる。昨年12月にイクボス企業同盟を結成した。今後さらに展開していく。」


◎パネルディスカッション

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◆次に、FJ安藤哲也がコーディネーターとなり、九州のイクボスらとともにパネルディスカッションを行いました。テーマは「九州のイクボスと語る!業績向上と社員満足を実現する組織の作り方」。パネラーのイクボスは下記のとおり。

  • (株)クックチャムプラスシー代表取締役 竹下啓介氏
  • (株)クロスエフエム 取締役副社長 坂田隆史氏
  • 西部ガス(株)人事労政部 人事サービス室MG 一瀬香氏
  • (医)寿芳会 芳野病院 理事長 院長 芳野元氏
  • 拓新産業(株)代表取締役 藤河次宏氏
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    ◆各パネラーのコメントの一部を紹介します。以下一部抜粋。

    「子育てしているときはすべてを忘れられる。休みがあれば子どもと遊ぶ。当社もまさにこれから。お客様も家族という関係性、街の中で必要な存在になりたい。実現したいのは半日数の社員など働きやすい仕組みをつくっていきたい」(竹下氏)

    「数年前からトップが若い女性に変わった。会社が変わる=風土が変わること。(言葉が適正かわからないが)淘汰されていく。新しい社風に合う人が残っていく。そして人材が入ってくる。(学生に対して)自分は何ができるのか?10年単位くらいでゲートをつくってほしい。それによって自分の人生は変わっていくのではないか」(坂田氏)

    「職場のメンバーにも家庭が大切な時期であれば比重おいてほしい。会社にいるときは成長を意識して頑張ってほしい。熱意をもっている方は、企業にきちんと伝えてチャレンジしてほしい」(一瀬氏)

    「(企業に対して)WLBへの取り組みは重要。人材の定着、仕事の進め方が効率的になるなどよいことばかりであることを理解してほしい。トップが率先して、WLBを宣言してほしい」(芳野氏)

    「10年連続決算賞与を出し続けている。かつて同友会に所属し、社員を大切にという考えを学んだ。中途採用から新卒へのシフト、26年前にブース出展するも一人も学生が来なかったのが屈辱。どうすればよいかを考え、実践してきた。男性育児や女性活躍など世の中の風潮が高まって、ベクトルが同じ方向を向いてきた」(藤河氏)


    イクボス企業宣言


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    最後に、パネラーの方ほか参加者の方々ふくめ、「私はイクボスになる!(または社内にイクボスを増やしていく!)」と意思表示された皆さんで、イクボス企業宣言、そして記念撮影。

    これにてフォーラムは終了。これから九州でイクボスウェーブを起こしていきます!